テイルズオブリバース(一部ネタバレ)感想

○システム
アウトフィールドは勿論の事、今回ダンジョンも後半から同じマップ景観だらけでつまらない。
あとやっぱり、空飛ぶ乗り物(シャオルーン)は酔いやすい。曲がる時にカメラも傾くのが原因。
開発者はイクシフォスラー(D2)の反省を生かしていないようだ。
謎解きはあるにはあるけど、どれも連打で解決するか、もしくは至極簡単なものばかりで物足りない。
料理システムは今回、戦闘以外で回復する手段が乏しい為に相対的に価値が上がった。
エンハンスシステムは、武器の買い替えが単調にならなくて良いと思った。


・・・なんか足りないと思ったら、そうだ、今回闘技場が無いんだ。


○戦闘
これが今回の一番の目玉。
単調にならず、また爽快感も損なわれていない、更に戦略性も織り込まれたシステムは見事。
以前のテイルズシリーズは上で挙げた点のどこかで穴があったけど、今回そういうの全く無し。
最初の戦闘からラスボスまでずっと楽しめたのは初めて。ただ敵もハメてくるので、位置取り超重要。

<<ここからネタバレが入ります>>











○シナリオ
ぶっちゃけます。微妙です
今回初めてSF要素を一切廃し、純ファンタジーとして新しい形を提案したかったみたいですが
結果として閉塞感を強めただけのような気がします。どうも、シナリオ間での動きが重い。
ラスボスがポッと出だとか、黒幕が微妙とか、ゲオルギアスが痛恨なまでに役立たずだとか、
イロイロツッコミ所もあるんですが、やっぱり
「ミルハウストは何故ヴェイグ達に対して逆ギレしまくるのか」
「何故最後でアガーテは死ぬ必要があったのか」
この2点が非常に気になるなあ。ううむ、わからん。
個々のエピソードは光る物もあるだけに残念・・・って、D2の時にも言ったような気が。
ちなみにシンフォニアの場合はシナリオに起伏も何もあったもんじゃなかったです。


○キャラ
(キャラ名:発売前評価/発売後評価)


□ヴェイグ:★★★★☆/★★☆☆☆
テイルズ初の2枚目無口主人公ということで期待してたんですが、この人余りにも何もやらなさ過ぎ。
はじめの方からクレア、クレア・・・と呟き、最後の方で漸く吹っ切れたと思ったらその後は目立った活躍も無し。
結局、影薄いだけのクレアコンなお兄さんという印象しか残りませんでした。


□マオ:★★☆☆☆/★★★★☆
今回大人しい人達が多い中で貴重なニギヤカ要因。
色んな人との絡みは暗い冒険の中で助けとなった。
ティトレイと漫才コンビ組めるんちゃうか。


□ユージーン:★★★☆☆/★★★☆☆
大体、発売前に感じたのと同じような、寡黙で優しく誇り高い武人。
パーティ唯一のガジュマという事で、色んなイベントに関わってその実力と良識振りを発揮していました。
でもなんか全体的に見ると「ゅうおおおぉぉぉ!!」と叫んでる所しか印象に残ってなかったり。


□アニー:★★★☆☆/★★★★★
可愛い
大人しめだけど芯は通ってる感じなのが好印象でした。
ユージーンと並んで解説役になる頻度が高かった気が。
戦闘では中途半端でしたけど・・・。


□ティトレイ:★★☆☆☆/★★★★★
カッコいい。暑苦しすぎて、それが逆にステキ。
今回のシナリオの美味しい所をクレアと並んでかっさらっていった、ある意味真の主人公。
でも、熱血キャラから敢えて主人公という枠を外したからこそこういうキャラが出来上がったのかも。
どうせロニやゼロスと同じような軟派系だと思ってた俺がバカでした。


ヒルダ:★★★☆☆/★★★★☆
関わるエピソードが殆ど悲しい系の人。
シナリオ序盤ではかなり塞ぎこんでいた分、その後の成長度合いは目覚しいもの。
ラストで耳と角を隠していたターバンを海へ投げ捨てるシーンは来る物がありました。
でも戦闘でh(ry


しかし、なんで自分は水聖獣シャオルーンが一番クリティカルヒットしたんだろう?(笑)
ケモノ系で好奇心旺盛、少年口調で博識・・・ううむ、なんだか新境地が見えてきたような気がする。


○BGM
BGM的には、徹頭徹尾暗い世界観を反映してか比較的主張が弱い曲群になっていて、あんまり耳に残る感じではなかったです。
ただ・・・注目は戦闘曲。通常戦闘は、ホリアク風と言うか抑え目のテンポなのが2つ、マリテニ風なのが1つ。
通常ボス戦は妙にカッコよく、ジルババトルではSOBSの「Death is Great Leveller」が1ループ2分ぐらいあるような
曲があって印象に残りました。ラスボスバトルもノリと禍々しさが混在した雰囲気を巧く体現してます。
今回は戦闘系に良曲が集中してる感じだったかもしれません。


○総評
「君が生まれ変わるRPG」→「シャオルーンとオエップするRPG